
平成24年3月28日厚労省公表 非正規雇用対策の指針「望ましい働き方ビジョン」
非正規雇用対策の指針として「望ましい働き方ビジョン」を公表
厚生労働省は27日、これからの非正規雇用対策の指針として、「望ましい働き
方ビジョン」をとりまとめ公表しました。
厚生労働省では、「社会保障・税一体改革大綱」(平成24年2月17日閣議決定)
や「日本再生の基本戦略」(平成23年12月24日閣議決定)に基づき、非正規雇用
問題に横断的に取り組むための「総合的ビジョン」の策定のため、「非正規雇用
のビジョンに関する懇談会」(座長:樋口美雄 慶應義塾大学商学部長)を設置
し、昨年6月から検討を進めていました。
今回公表されたビジョンは、有期・短時間・派遣など非正規雇用に共通する課
題に対して政策の方向性を示すものと位置づけており、正規・非正規という二つ
の考え方を超えて、雇用労働の「安定」「構成」『多様性」と企業経営の「自由」
との共存を実現するという理念を提示しています。また、非正規雇用問題への対
応に当たっては、正規雇用の働き方の問題にも着目し、非正規雇用労働者の処遇
改善とキャリア形成を進めることと並行して正規雇用の働き方を変えていくこと
にも取り組み、雇用形態に関わりなく「ディーセント・ワーク」(働きがいある
人間らしい仕事)を実現することを目指すとしています。
厚生労働省は、今後このビジョンに基づき、政労使の社会的合意を得ながら、
強力に取り組みを進めていくとしています。
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r98520000025zr0-att/2r98520000025zsh.pdf